summer school

生物物理若手の会 第57回夏の学校(8/29~9/1)

躍進する生物物理とその発展

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夏の学校とは?

生物物理若手の会 夏の学校(以下、夏学)は、生物物理周辺分野を研究する、もしくは興味を持つ学部生・大学院生からPD、助教などの若手が一同に会し、分野の垣根を越えて自主的に交流するための合宿形式研究交流会である。
 今回、第57回目となる夏学は、1961年に大沢文夫氏(当時 名古屋大学所属)らにより日本生物物理学会に先駆けて開催された。以降、意欲ある若手研究者の交流の場として親しまれてきた。生物物理を中心に各方面の最先端でご活躍されている研究者の中には、当夏学に関わった経験を持つ方も数多くおられ、日本の生物物理の発展に大きく寄与しているといえる。

本年の夏学の特徴は?

 近年、生物物理の研究は大学などのアカデミックな研究機関だけに留まらず、企業との産学連携が活発に行われ、医療や産業などに応用されつつあり、我々の生活基盤の向上にもつながりうることが期待される。このため、生物物理の更なる発展は非常に重要であり、そのためにも企業との産学連携は必要不可欠である。

 そこで、本年の夏学では、以下のようなテーマを掲げた。

「躍進する生物物理とその発展」

本年の夏学では、バイオベンチャーを代表する株式会社ユーグレナの研究員、及び、国内の大手製薬会社である、アステラス製薬鰍フ研究員をそれぞれお招きし、講演を行なっていただく。研究についてのお話しだけでなく、企業ならではの研究方針、必要なスキル、必要とされる人材などのレクチャーも行なっていただくことで、参加者の進路選択の一助となることを願っている。
また、“アカデミアvs企業セッション”では、製薬企業であるアステラス鰍フ研究員、薬学分野のアカデミア研究者をお招きしたパネルディスカッションを予定している。ここでは生物物理をはじめとした科学の発展のために、更なる産学連携の促進に向けて、議論を交わすことなどを予定している。
以上、本年の夏学ではこれからの生物物理を担う若手研究者が、以下の4つの目標を達成し、生物物理のさらなる発展に寄与してほしいという願いを込めている。
1. 産学の生物物理:
 アカデミック側の研究者と企業関係者との間で交流する機会を確保し、そのネットワークを維持すると共に,産学共同研究の更なる普及や優秀な若手研究者のキャリアパスへとつなげる。
2. 生物物理の最先端:
 次世代の生物物理学の潮流になりうる諸分野の最先端の動向を理解する。
3. 生物物理の伝え方:
 自らの研究を魅力的にアピールするための、研究の発信方法を探究する。
4. 交流の促進:
 夏学後も本会での出会いとつながりが維持されるよう、参加者同士の交流を深める。